蒸れや摩擦による不快感を軽減し、快適に走るためのポイント
梅雨の時期や雨の日のランニングで、
- 靴の中が蒸れる
- 靴下が濡れて気持ち悪い
- 足元の不快感が気になる
- 走りに集中しづらい
と感じたことはありませんか?
雨の日は走るのを避けるランナーもいますが、マラソン大会当日に天候を選ぶことはできません。また、梅雨時期でも継続的にトレーニングを行いたい方にとって、雨の日のランニングは避けて通れないものです。
実は雨の日の不快感の原因は「雨そのもの」だけではなく、濡れた状態が続くことで発生する蒸れや摩擦にあります。
今回は、雨の日や梅雨時期のランニングで足元を快適に保つためのソックス選びについて解説します。
雨の日のランニングで起こりやすい足元トラブル
雨の日に足元が不快になる原因は、単純に雨水だけではありません。
雨の日に起こりやすい4つの問題
- 雨水によるシューズ内部への浸水
- 発汗による湿気の蓄積
- 高湿度による蒸れ
- 濡れた状態での摩擦増加
これらが重なることで、足裏や指先の違和感、ソックスのズレ、シューズ内の不快感などが気になりやすくなります。
特にフルマラソンや30km走など長時間のランニングでは、わずかな違和感が後半の走りに影響することもあります。

なぜ濡れた靴下は足元の不快感につながりやすいのか
雨の日の足元環境を理解するためには、まず「摩擦が起こる仕組み」を知ることが大切です。
皮膚は長時間水分を含むと角質層が柔らかくなり、摩擦の影響を受けやすくなるとされています。
そこに、濡れたソックスのズレ、シューズ内での摩擦、ランニング時の繰り返し動作が加わることで、足裏や指先の違和感につながりやすくなります。
スポーツ医学分野では、皮膚の水分量増加や摩擦力の上昇がフリクションブリスター(水ぶくれ)の発生要因になることが報告されています。1
つまり雨の日に重要なのは、「濡れないこと」だけではなく、「濡れた状態でも摩擦による不快感を抑える工夫」をすることです。
雨の日に避けたい靴下の特徴
綿素材が多いソックス
普段履きでは快適な綿素材ですが、長時間のランニングでは注意が必要です。
綿は吸水性が高い反面、水分を保持しやすく、濡れた状態が続くことで蒸れや摩擦につながる場合があります。
そのため近年のランニングソックスでは、熱や湿気を効率的に管理しやすい機能性素材が広く採用されています。
サイズが合っていないソックス
雨の日はソックスが濡れることで、生地が動きやすくなります。
サイズが大きいソックスでは、足裏のズレや指先の擦れなど、ランニング中の不快感につながることがあります。
ランニングソックスを選ぶ際は、足に合ったサイズとフィット感を重視することが大切です。
雨の日のランニングソックス選びで重要な3つのポイント
① 吸湿速乾性
まず重要なのは、汗や水分を効率よく処理できることです。
近年の研究では、足部の皮膚水分量が高いグループほど水ぶくれの発生率が高く、湿度環境が足トラブルの要因になる可能性が示されています。2
そのためランニングでは、吸湿速乾性や通気性に優れた機能性素材を採用したソックスが広く使用されています。
重要なのは濡れることを完全に防ぐことではなく、濡れた状態でも快適性を維持しやすい足元環境をつくることです。
② フィット感
雨の日は通常以上にフィット感の重要性が高まります。
近年の足部ブリスター研究では、皮膚表面の摩擦だけでなく、足内部で繰り返し発生する「せん断ストレス(Shear Stress)」がブリスター形成に大きく関与すると考えられています。3
ソックスが足の中で動くことで、このストレスが増加する可能性があります。
そのため、アーチサポート、足型に合わせた立体構造、適切なサイズ選びなど、足元のズレを抑える工夫が重要になります。
③ 通気性
梅雨時期は気温だけでなく湿度も高くなります。
シューズ内部に熱と湿気がこもることで、不快感が増すことがあります。
メッシュ構造など通気性を考慮したソックスを選ぶことで、湿度の高い季節でも快適な着用感を保ちやすくなります。
雨の日にソックスを2枚履きした方が良い?
ランナーの間では、ソックスの2枚履きについて意見が分かれることがあります。
メリット
- 摩擦感を抑えやすい場合がある
- クッション性を感じやすい場合がある
デメリット
- 蒸れやすくなることがある
- シューズ内が窮屈になることがある
- フィット感が低下する場合がある
まずは自分の足に合ったフィット感の高いソックスを選ぶことが優先です。
ソックスを重ねる前に、現在のソックス選びを見直してみることをおすすめします。
実際に雨の日のランニングで感じやすい変化
フルマラソンやロングランを行うランナーからは、
「スタート直後は気にならなかったが、20km以降に足裏の違和感が出てきた」
という声を聞くことがあります。
これは濡れた状態が長時間続き、徐々に摩擦ストレスが蓄積されるためと考えられます。
研究では、ランナーの16〜76%が足部のブリスターを経験していると報告されており、長時間運動では特に発生率が高くなる傾向が示されています。3
マラソン本番が晴れるとは限りません。
だからこそ、梅雨時期のトレーニングは単なる我慢の時間ではなく、雨天環境での装備や足元のコンディションを確認する機会とも言えます。
雨の日ランニング前チェックリスト
- 爪を短く切っている
- シューズの状態を確認した
- ソックスのサイズが合っている
- ワセリンなどで摩擦対策をした
- ランニング後の替えのソックスを準備した
- ロングランの場合はウェアの着替えも用意した
雨の日のランニングでソックス選びを見直す価値はあるのか
ここまで紹介してきたように、雨の日のランニングでは
- 水分による摩擦
- 湿度による蒸れ
- ソックス内部のズレ
が足元の不快感につながることがあります。
シューズ選びは意識していても、ソックスは普段と同じものを使っているという方も少なくありません。
しかし長時間のランニングでは、ソックスのフィット感や通気性の違いが快適性に影響することがあります。
雨の日のランニングが快適ではないと感じている場合は、一度ソックス選びを見直してみるのも選択肢のひとつです。

CEP CORE RUN ULTRALIGHT MID CUT SOCKS
湿度の高い季節に適したCEPのランニングソックス
雨の日のランニングでは、
- 蒸れにくいこと
- 軽量であること
- フィット感が高いこと
が特に重要になります。
こうした観点で選択肢のひとつになるのが、CEPのCORE RUN ULTRALIGHT COLLECTIONです。
ULTRALIGHT COLLECTIONは、優れた通気性と超軽量素材を特徴とし、暑い季節や湿度の高い環境でも快適なランニングをサポートするよう設計されています。
CORE RUN ULTRALIGHT NO SHOW SOCKS
暑い時期や湿度の高い環境でのランニングを想定した超軽量モデルです。
優れた通気性と軽量設計により、梅雨時期のジョギングや日々のトレーニングでも快適な着用感を追求しています。
CORE RUN ULTRALIGHT TALL SOCKS
ロングランやマラソントレーニング向けのモデルです。
段階的着圧設計に加え、優れた通気性と軽量性を兼ね備えており、暑さや湿度の高い環境でも快適性を維持しやすい設計です。5
※着圧に関する記載は設計仕様の説明であり、疾病・症状の改善や身体機能への効果を保証するものではありません。
CORE RUN ULTRALIGHT CALF SLEEVES
普段使っているランニングソックスと組み合わせて使用できるため、トレーニング内容に応じて使い分けが可能です。
暑い季節でも軽快な着用感を求めるランナーに向いています。5
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まとめ
雨の日や梅雨時期のランニングでは、
「濡れないこと」だけでなく、「濡れた状態でも快適なコンディションを保ちやすいこと」
が重要です。
そのためには、吸湿速乾性、フィット感、通気性という3つのポイントを意識してソックスを選ぶことが大切です。
シューズに比べると見落とされがちなソックスですが、足元の環境を整えることで雨の日のランニングはより快適になります。
梅雨シーズンを快適に乗り切るために、一度ソックス選びを見直してみてはいかがでしょうか。
本記事で紹介している研究・文献は、雨天時のランニング環境や足元の快適性に関する一般的な知見を紹介するものであり、特定の製品の効果・性能を保証するものではありません。
参考文献
1 Knapik JJ, Reynolds KL, Duplantis KL. Friction Blisters: Pathophysiology, Prevention and Treatment. Sports Medicine, 1995.
https://link.springer.com/article/10.2165/00007256-199520030-00002
2 Gracia-Sánchez A et al. Influence of Skin Hydration Level on the Occurrence of Blisters on the Foot During Hiking.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11646658/
3 Rushton R, Richie DH. Friction Blisters of the Feet: A New Paradigm to Explain Causation.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10783477/
4 Lipman GS et al. Prevention of Friction Blisters in Outdoor Pursuits.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1080603217300923
